初対面の会話やデートの冒頭、必ずと言っていいほど投げかけられる「ご趣味は何ですか?」という問い。 多くの男性が、この一言に頭を悩ませてきました。「何か気の利いたことを言わなければ」「センスのある男だと思われなければ……」。しかし、どれだけ「格好いい趣味」をひねり出しても、なぜか会話が盛り上がらず、相手の反応が芳しくない。
それは、あなたが「自分の回答」ばかりに気を取られ、この質問の本質を見失っているからです。
百点満点の定義を書き換える
「ご趣味は?」という質問に対し、特別な経験や深い知識で百点を取ろうとするのは、実は非常に効率が悪い戦略です。なぜなら、正解はあなたの中にあるのではなく、相手にどれだけ気持ちよく喋らせるかにのみ存在するからです。
この質問における百点満点の回答とは、内容の凄さではありません。自分が喋るリスクを最小限に抑え、相手に主役の座を譲ること。これこそが、目指すべき唯一のゴールです。
もちろん、あなたに心から愛してやまない趣味があるのなら、それを爽やかに回答してください。情熱を持って語る姿はそれだけで魅力的です。しかし、もし「これといって語れることがない」のであれば、以下の回避策こそがあなたの最強の武器になります。
会話が爆死する「行き止まり」の典型例
相手に「……」と思わせた時点で、男としての市場価値は急落します。以下の二つは、実戦で最もやってはいけない「爆死」の典型です。
自分が喋りすぎる「自分語りの壁」
- あなた: 「趣味はカメラで、フルサイズのミラーレスに単焦点レンズを付けて、週末は光の当たり方を考えながら……」
- 相手: 「……(うわ、めんどくさい)」
相手の温度感を無視した「こだわり」の披露は、単なる自己満足です。相手が入る隙間が全くなく、ただ「すごいですね」としか言わせない空気は、女性から最も嫌われる「余裕のなさ」の正体です。
正直すぎて未来がない「一言回答」
- あなた: 「特にないですね。家で寝てるか、YouTube見てるかです」
- 相手: 「……(あ、この人といても楽しくなさそう)」
これは正直かもしれませんが、会話を続けるコストをすべて相手に丸投げしています。相手はあなたを「空っぽな男」と認定し、早々に会話を切り上げるでしょう。
趣味がない男のための回避策「旅行メソッド」
語れる趣味がない、あるいは自分の趣味が女子ウケするか自信がない。そんな時、迷わず切るべきカードは一枚、「旅行」だけで十分です。これは一種の戦略的エスケープであり、同時に最強のカウンターでもあります。
最強の定型文
- あなた: 「趣味は旅行ですね。〇〇さんは、旅行とか好きですか?」
この一言を投げた後、会話は必ず以下の「二大パターン」のいずれかに分岐します。
パターン①:相手が旅行好きである場合(勝ち確定)
この時点で、あなたの勝利はほぼ確定です。すかさず相手の最近の旅行先を聞き出しましょう。
- あなた: 「そうなんですね! 最近はどこか行かれましたか?」 あとはひたすら傾聴に徹してください。相手が楽しそうに話している姿を、余裕を持って見守る。最高の話し上手は聞き上手です。自分の話をするリスクを100%回避しながら、相手の満足度を最大化できます。
パターン②:相手が旅行嫌いである場合(大チャンス)
実は、これこそが真のボーナスタイムです。旅行嫌いな二人が出会うという、滅多にない偶然を逆手に取ります。
- あなた: 「あ、実は僕もなんです。さっきは怪しまれないように無難に『旅行』って答えちゃいましたけど(笑)、本当は家でゆっくりしているのが一番ですよね」 ここで「無難な嘘をついた」という秘密を共有することで、一気に親密度が高まります。「インドア最高」というお互いの共通の価値観を深掘りし、一気に心の距離を詰めましょう。
「最高の話し上手」は、常に「聞き上手」です
旅行メソッドの真骨頂は、自分が喋る側になるリスクを大幅に回避しつつ、相手のタイプを瞬時に見極められる点にあります。
もし相手から「今までどこに行かれましたか?」と聞き返されたら、その時はじめて、あなた自身の経験を精一杯答えてください。既に会話の温度が温まっている状態なので、あなたの話も好意的に受け入れられるはずです。
結論:あなたの回答を「招待状」へと変えましょう
「ご趣味は?」という質問を、情報を開示するだけの時間だと思わないでください。
- 趣味がないなら、最も好感度の高い「旅行」を入り口にする。
- 間を置かずに「相手はどう思うか」を問い返し、二つのパターンへ持ち込む。
- 相手に主役を譲り、自分はスマートな聞き役に徹する。
趣味の内容で勝負する必要はありません。「相手が自分自身のことを楽しく語れる空間を作れる男かどうか」。 その余裕こそが、男としての格を上げるのです。

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